ピースライブ 魂の出会い 五十嵐正史vs.よう介。芸術村のライブがCDになりました。勇造の息子ふたりが火花を散らしながら、熱く歌ったトリビュートライブ。 1000円※ピースライブ会場で販売

Peace Liveな日々

豊田勇造ライブつながりのミュージシャン、 役者のライブレポートとを載せていきます。

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石川達三

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高校生のころから石川達三の小説を読み続けた時期があった。まだ存命中であったが、反動的な発言が他の作家から批判の的となってもいた。しかし、漫画家の小林よしのりとは違うのは、そんな人が奥の深い人間模様を絵が描けて、量産できるのか、僕としては今も不思議でならないからだ。
しかし今、新潮文庫で発行されているのは、「青春の蹉跌」と「四十八歳の抵抗」のみだ。古本屋を探してもまず見つからない作家となってしまった。
「四十八歳の抵抗」は読んでなかったと気づいたころ、年をとるほどに読むのがつらそうな作品だ。そういっている間に、四十八歳も目前となってしまった。
やっと古本屋で見つけて、読むと「ぜんぜんちゃうやんか~」。僕との社会的ステイタスの差である。彼が抵抗していたものは、僕の中にもないとは言えない。発表された当時の四十八歳は、僕の親よりもぜんぜん上の世代。四十八は、戦争もくぐり抜けた初老―。この主人公の人となりの描写が、並大抵の作家では思っている。
先日は、小学校の同窓会で同じ四十六歳をまとめて見てしまった。震災も原発事故もあった年に、同じ運命の小舟に乗り合わせたような気分だった。苦労人多し、僕たちは抵抗し続けなければ生きてゆけない。
石川達三の作品には今を見通していたかのようなくだりもある。

長方形の校庭には、春の雨が降っていた。放射能を含んだ毒の雨だ。昨日、新潟で六千カウント、おととい名古屋で三千カウント。それが人体に蓄積されれば、数年後には人類の危機がくるだろうという。子供たちはそれを知っている。知っているが、こわくはないのだ。危険なものは、何だって面白い。三人の男の子が、わざわざ雨の中に出てきて、天に向かって口をひらき、赤い舌を出すのだった。
「おい、おれ、放射能を食ったぞ。うまくねえや。つめてえ…」(『人間の壁』より)

今子どもだったら、真っ先にやりそうだ。


テーマ:生きるための歌 - ジャンル:音楽

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